糸リフトの効果は？持続期間や失敗を避けるポイントを紹介

加齢によってお肌のハリが失われると、お顔の全体が下方に下がり、フェイスラインがぼやけてしまいます。ぼやけたフェイスラインのお悩みに対しての治療法の一つとして「糸リフト」が挙げられます。

お肌の表面に近いところに糸を通してたるみやしわを引き上げる糸リフト施術。メスを使わず、短時間の施術で若返った印象になるので、近年人気の施術です。

しかし「糸リフトの効果ってそんなにあるのかな?」「糸リフト施術は失敗も多いって聞いたけど大丈夫かな？」と思っていらっしゃる人も多いのではないでしょうか？

本記事では、糸リフトの効果と持続期間・失敗を避けるポイントをご紹介します。

参考：美容医療診療指針（令和3年度改訂版）

糸リフトに期待できる効果

加齢によって現れるたるみやしわ。糸リフトは肌の表面近くにコグ（突起のついた）糸を通し、しわやたるみを引き上げる効果があります。

「引き締め効果」と「肌質改善効果」として、お肌の再生機能を促し、ハリのある若々しい肌になる効果もあるため、若々しい印象を取り戻すことが期待できます。

リフトアップ効果

糸リフトは、切らないフェイスリフトといわれており、メスを入れずにお顔のたるみを改善し、リフトアップ効果をもたらす施術です。

気になるたるみやしわを改善できるように、お顔の表皮に近い浅い層に、コグ糸を挿入して、糸の突起に引っかけて表皮を上方向に引き上げます。

年齢によって皮下組織が垂れ下がってくることで強調されるほうれい線やマリオネットラインに直接アプローチできます。垂れ下がった脂肪を引き上げて固定することで、全体的なたるみの改善にもつながるでしょう。

小顔効果

糸リフトは、お顔が引き締まることで小顔効果も期待できます。シャープな印象になり、ダイエットに成功したかのように見えるかもしれません。

加齢によるたるみがある人は、下がった脂肪を上方に引き上げ固定するので、輪郭が整います。ぼやけた輪郭のたるみを引き上げ、フェイスラインがはっきりすると、シャープに見えるでしょう。

また、新陳代謝（ターンオーバー）が活発になり、リンパの流れもよくなることで、小顔効果が見込めます。

ハリの向上

挿入された糸が、皮膚の真皮層を刺激し、溶けていく過程で糸の周囲でコラーゲンなどが生成されます。この増生された組織が、皮膚や皮下組織を支え、お肌にハリとツヤを与え引き締めます。

挿入した糸が溶けてもコラーゲンは残っているので、肌質が改善され美肌効果が持続するのもうれしい効果です。。

たるみに由来する毛穴の広がりも抑え、小じわも目立たなくなります。

糸リフトの持続期間

糸リフト施術の効果の持続期間は、1～2年が目安です。術後1ヵ月～半年がリフトアップの最盛期で、糸が溶けてくるにつれて引き上げ効果は徐々に薄れていきます。

ただし、糸リフトの持続期間は、糸の本数や種類によっても異なるので、医師の説明を受けてください。

持続期間は使用する糸によって異なる

持続期間は使用する糸によって異なります。

引き上げ力を重視すると、強固な糸が適しており、持続期間も長くなります。あまり印象を変えずにたるみ予防の効果を重視するのであれば、細い糸がおすすめです。

ただし、持続期間は短くなります。一般的な糸の種類と特徴をまとめました。

糸リフトの効果を長持ちさせる方法

糸リフトの効果は永久的ではありません。効果を長持ちさせる方法を解説します。

具体的には下記に注意をすることで、効果を長持ちさせられるでしょう。　

　・糸リフトの施術を定期的に受ける

　・食事や歯科治療などで口を大きく開けない

　・うつ伏せ寝や横向け寝に気をつける

糸リフトは、美容外科手術のなかでは痛みも少なく、日常生活に戻りやすい比較的簡単な施術です。

しかし、まったく気にかけずに過ごしてしまうと、せっかく受けた施術の効果が薄れてしまいます。

1～2週間は糸が定着するための期間として、患部に刺激を与えないように意識することで効果を長持ちさせられるでしょう

糸リフトの術後に出る可能性のある症状

ダウンタイムの短い簡単な施術とはいえ、やはり外科的なアプローチを行う施術です。術後にどのような症状が出ることがあるのかを説明します。

腫れやむくみ、赤みが出る場合がある

治療による損傷から肌が回復する過程で、多少の腫れやむくみ、赤みが出る場合があります。

ほんのり赤くなる程度なので、ファンデーションやコンシーラーでカバーできるでしょう。1週間程度で落ち着いてくるので、心配し過ぎることはありません。

ただし数週間経っても腫れやむくみ、赤みがある場合は、思わぬ炎症を起こしている可能性があります。クリニックに問い合わせ、経過を確認してもらいましょう。

術後に痛みが生じることがある

会話や食事、洗顔、笑った時など、口を開いたり顔に触れたりした際に、痛みが生じることがあります。糸の挿入が深いと術後の痛みを長く感じる傾向にあります。

ただし、我慢できないほどの痛みではなく、2週間程度で気にならなくなってくるでしょう。

数週間を越えても痛みを感じるようであれば、クリニックに相談されることをおすすめします。

内出血が出る場合がある

糸を挿入した箇所の皮膚組織は、異物が入ってきたことで拒絶反応を起こしている状態です。肌の浅いところに糸を入れていくので、内出血することがあります。

内出血はファンデーションやコンシーラーで隠せる程度で、約2週間で消失するのが通例です。長く変色が続くようであれば、施術されたクリニックに相談しましょう。

糸リフトのデメリット、後悔するパターンは？

糸リフトは手術時間も短く、ダウンタイムも軽いので、人気の施術です。施術を受けるうえでのデメリットはあるのでしょうか？

肌の一部が凹む

糸リフト施術は頬に沿って糸を挿入していきます。糸のコグで皮膚組織をひっかけて引き上げるので、少々のひきつれや凹凸が生じます。

凹凸が気になってマッサージをしたくなりますが、施術後2～3週間で落ちつくため、患部を動かさないように過ごしましょう。

安静に過ごしていたにもかかわらず、数週間経っても凹凸が目立つようであれば糸を挿入する深さが均一ではないことが考えられます。

挿入した糸の深さが一部分だけ深く入ってしまうと、影響を受けた肌の表面が膨らんだり凹んだりしてしまいます。

この場合も、クリニックで経過観察をしてもらいましょう。

糸が透けて見える

しっかりと引き上げるために太い糸を使用した際に起こりやすい失敗の一つに、頬の糸が透けて見えてしまったり、触るとトゲの感触が伝わったりする例があります。

施術を行うドクターは、皮膚の薄い患者には細い糸を用いたり、太い糸を使用する際には肌の深い位置に糸を挿入したりするなどの判断を要します。

個人のお悩みと皮膚の厚みに適した糸を、適切な位置に適切な本数を処置ができなければなりません。

医師を選ぶときは、一人ひとり異なる皮膚の厚みを考慮して、適切な施術を選べるかが重要となります。

糸リフトは効果ないと感じる要因は？

切らないフェイスリフトとして人気の糸リフトですが、なかには「効果がなかった」「しなければよかった」という声も聞きます。どうしてそう感じてしまうのか、要因を解説します。

皮下脂肪が多い

皮下脂肪が多い人に糸リフト施術は向いていません。皮下脂肪の量が多いと、糸を強く引き上げる必要があります。

しかし糸に重さがかかりすぎて、引き上げようとする力が脂肪の重さに負けてしまうからです。

糸にかかる負担が大きくなり、効果が期待できなかったり、持続しなかったりする可能性があります。

皮下脂肪の多さは自分では判断しづらいため、医師に相談しましょう。

挿入する糸の本数が足りない

施術前とフェイスラインが変わらず、変化を感じないという感想も聞きます。糸リフトはたるんだ皮膚を糸で引っ張りあげる施術なので、切開リフトと比較すると効果は穏やかです。

患者さんが望んでいる変化に対して、適した糸の本数より少なく施術してしまうと、効果がわからなかったという残念な体験となってしまうでしょう。

たるみやしわの状態によって、片側4～6本、両側8～12本の糸を入れるのが一般的です。お悩みが深ければ、もう少し多く提案されるかもしれません。

どのような効果を望んでいて、どこにどのような糸を挿入するのか、事前にしっかり聞いて、医師とイメージを共有しておきましょう。

医師の技量不足

イメージは共有できていたとしても、施術を行う医師の技術が不足していては、理想のリフトアップはできません。

糸リフトはメスを入れる手術ではないため、「どの医師に担当してもらっても同じなのでは？」と思われる人もいるようです。

しかし、糸リフト手術においても、医師の技術次第で期待通りの効果を得られなかったり、失敗のリスクが高くなったりします。

安心してご自身のお顔を任せられる経験豊富な医師を選ぶことが大切です。

C糸リフトのアフターケアのポイント

せっかく受けた糸リフト、長く効果を実感したいですよね。アフターケアのポイントを紹介します。

具体的には下記に注意することで、長期にわたって効果を実感できるでしょう。

　・糸リフトの施術を定期的に受ける

　・食事や歯科治療などで口を大きく開けない

　・うつ伏せ寝や横向け寝に気をつける

糸リフト施術を定期的に受ける

糸リフトの効果は、1～3年です。継続的に施術を行うことでたるみ防止となります。

糸リフトを定期的に行っているお顔とそうではないお顔では、見た目年齢が違ってくるのは当然でしょう。糸リフトは、美しく年齢を重ねるための心強い味方といえます。

食事や歯科治療などで口を大きく開けない

糸を挿入するだけの施術なので、日常生活にはほぼ影響はありません。とはいえ、食事の際に口を大きく開けてしまうと、糸リフトの効果が切れやすくなってしまいます。

固い食べ物を食べるのはしばらく控えましょう。

また、糸リフトの施術を受けた後に歯科治療をすると、下向きに引っ張る力がかかり、効果が薄れてしまいます。施術後1ヵ月程度は歯科治療を避けるようにしましょう。

うつぶせ寝や横向き寝に気を付ける

起きている間は意識していても、眠っている間はリフトアップした部分に意識を向けるのは難しいことです。

普段の寝姿勢が横向き寝の人は、顏の片方に重さがかかり要注意です。枕を高くして患部に刺激を与えない姿勢を保って休みましょう。

とにかく、術後数週間は刺激を与えないように過ごします。血流が良くなる飲酒、入浴、激しいスポーツ、マッサージなども控えてください。

リフトアップ効果を長持ちさせるなら「切開リフト」もあり

ダウンタイムが短く、手軽に受けられることで人気の糸リフトですが、しっかりとしたリフトアップ効果を長持ちさせるなら、「切開リフト」にかなうアプローチはありません。

糸リフトのフェイスラインの引き締め効果、しわやたるみの解消の効果は1年程度で次第に切れていきます。

効果を継続したいのであれば、施術の効果が切れるころに再手術によるメンテナンスを要します。

何度も手術を繰り返すのであれば、切開リフトより高額になってしまうケースは少なくありません。

切開リフトは、糸リフトと比較すると大がかりな施術となりますが、皮膚を切除して引き上げるので、劇的な変化が期待できますし、長期的にリフトアップが可能です。

一度の施術でしっかりと変化が欲しい人、確実にたるみを取りたい人、施術を何度も繰り返したくない人には、満足度の高い施術となるでしょう。

参考：フェイスリフト｜日本形成外科学会

切開リフトなら当院へご相談ください

恵比寿美容外科は、加齢へのアプローチを得意としているクリニックです。もちろん切開リフトの症例も多く、当院の施術のほとんどがフェイス切開リフトです。

患者さんの抱える不安はカウンセリングで時間をかけてお伺いします。分からないところや疑問に感じるところは何なりとお話しください。院長が直接お話をお伺いします。

もちろん手術・アフターケアに至るまで院長が責任をもって対応いたします。

当院では抜糸も必要なく腫れも少ない「恵比寿式・切開リフト」を採用しております。この施術によって一度の施術で大きなリフトアップをかなえます。

少しでもご興味を持たれた人は、当院にお気軽にお問い合わせください。

※上記の記事の内容につきましては、個人差もあり、実際の施術内容と異なる場合もございます。詳細につきましては、カウンセリングの際に確認していただければと思います。