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コラム

糸リフトとはどんな施術?切開リフトとの比較や失敗を防ぐポイントを紹介

公開日:2023/08/31 更新日:2026/02/19
糸リフトとはどんな施術?切開リフトとの比較や失敗を防ぐポイントを紹介

「たるみが気になるけれど、顔にメスを入れるのは怖い」「切らずに済む糸リフトならやってみたいかも」

エイジングケアを考え始めた方にとって、糸リフトは気になる施術の一つです。糸リフトとは、顔に医療用の糸を挿入してたるみを引き上げる治療で、「切らないフェイスリフト」として知られています。手軽さやダウンタイムの短さから選ぶ方が増えています。

ただし、手軽な方法であっても医療行為にリスクはつきものです。施術を検討する方は、リスクや失敗を防ぐポイントを事前に把握しておく必要があります。

この記事では、糸リフトの仕組みや効果から、切開リフトとの比較、失敗を防ぐポイントまで詳しく解説します。

参考:美容医療診療指針(令和3年度改訂版)

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糸リフトとは

糸リフト(スレッドリフト)は、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を引き上げる施術です。メスを使わないため「切らないフェイスリフト」とも呼ばれ、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。

糸リフトの基本情報

項目 内容
施術時間 30分〜1時間程度
麻酔 局所麻酔
ダウンタイム 数日〜1週間程度
効果持続期間 1〜2年程度
費用相場 15〜50万円程度(本数・糸の種類による)
推奨年代 30〜50代
傷跡 目立ちにくい

糸リフトの効果・仕組み

糸リフトで使用する糸には、コグ(トゲ)と呼ばれる小さな突起が付いています。このコグが皮下組織に引っかかり、たるんだ皮膚を物理的に引き上げます。

糸が挿入されると体の修復反応が起こり、コラーゲンの生成が促進されます。施術によるリフトアップ効果に加え、肌のハリや弾力が向上する効果も期待できます。

ほうれい線やたるみの改善、フェイスラインの引き締めによる小顔効果など、幅広い悩みに対応した施術です。糸リフトの効果や持続期間については、糸リフトの効果と持続期間の記事で詳しく解説しています。

糸リフトの種類

糸リフトに使われる糸は医療用で、吸収性の「溶ける糸」と非吸収性の「溶けない糸」があります。近年は溶ける糸を使った施術が主流です。

当院の糸リフトでは、以下の2つの方法を取り入れています。

  • フェザーリフト:トゲのついた溶ける糸を皮膚の下に挿入し、コラーゲンの産生を促して肌にハリを出す方法です。シワやたるみの進行を防ぐ効果が期待できます。複数本の糸を入れることで、効果をより高められます。フェイスリフト手術でたるみを取り除いたあとに実施すると、その状態を長持ちさせる効果もあります。
  • ループリフト:溶けない糸を使用して皮膚の下でループを作り、巾着のように縛ることでたるみを持ち上げる方法です。従来の糸を用いた方法よりも、たるみを大幅に引き上げられます。こめかみ、頬、あご、首などにも施術可能で、ほかのフェイスリフト手術との併用で優れたリフトアップ効果が期待できます。

溶ける糸と溶けない糸の違いについては、溶ける糸と溶けない糸の比較記事をご覧ください。

糸リフトで改善が期待できること

糸リフトは、顔のたるみやシワに関する幅広い悩みに対応できる施術です。具体的には以下のような改善が期待できます。

  • フェイスラインのたるみ:輪郭がぼやけてきた、二重あごが気になるといったお悩み
  • ほうれい線:年齢とともに深くなってきたほうれい線
  • マリオネットライン:口角から下に伸びる線
  • 頬のたるみ:頬全体が下がってきた状態
  • 肌のハリ低下:コラーゲン産生促進による肌質の向上

糸リフトが向いている人

糸リフトは、すべての方に適しているわけではありません。以下のような方に向いた施術です。

  • 30代〜50代で、たるみが気になり始めた方
  • 切開手術に抵抗がある方
  • ダウンタイムを長く取れない方
  • 自然な変化を希望する方
  • 定期的なメンテナンスに抵抗がない方
  • ハイフでは物足りなさを感じた方

糸リフトとハイフの違いについて詳しく知りたい方は、糸リフトとハイフの比較記事をご参照ください。

糸リフトで起こりうる副作用・リスク

糸リフトは比較的手軽な施術ですが、医療行為である以上、起こりうる副作用やリスクを事前に把握しておくことが大切です。

感染症のリスク

糸リフトにより、まれに感染症を発症するケースがあります。感染すると、糸を挿入した部位に発赤や熱感などの症状が出る恐れがあります。

感染した場合は、糸を抜去しなければなりません。溶ける糸は体内で吸収されるため、溶けない糸と比べて感染リスクが低い傾向にあります。

ひきつれ感や凹凸

糸リフトではトゲのついた糸で皮膚を引き上げるため、施術後につっぱりやひきつったような感覚が起こることがあります。ひきつれにともない、肌に凹凸が出るケースもあります。

これは施術の失敗ではありません。多くの場合、2〜3週間で糸がなじんで改善します。

内出血や腫れ

施術直後に腫れや痛みが起こることがあります。麻酔の影響によるもので、症状には個人差があります。数日で落ち着くのが一般的です。

内出血が生じた場合は、こめかみや目元、口元、エラなどに変色が現れます。1〜2週間で目立たなくなるため、それまではファンデーションやコンシーラーでカバーできます。

糸が透けて見えることがある

施術後に糸が透けて見える可能性もあります。原因は、糸の挿入位置が適切でないことです。

患者様ごとに皮膚の厚みが異なり、適切な挿入位置も変わります。そのため、医師が正確に見極めて施術する必要があります。施術直後から状態が安定するまでの期間は、施術部位への刺激や摩擦を避けてください。

リスク・副作用の一覧

症状 発生頻度 期間の目安
腫れ・むくみ ほぼ全員 数日〜1週間程度
内出血 起こりやすい 1〜2週間程度
痛み・違和感 ほぼ全員 数日〜1週間程度(ピークは3日程度)
引きつれ感 起こりやすい 2〜3週間で軽減
感染症 まれ 発症時は糸の抜去が必要
左右差 起こりうる 完全な対称は困難な場合あり
糸の透見 まれ 挿入位置による

施術後の過ごし方やダウンタイムの詳細については、糸リフト施術後の注意点の記事もあわせてご確認ください。

糸リフトは失敗・効果がないと感じる原因

糸リフトを受けた方の中には、「失敗した」「効果が感じられない」と思うケースもあります。その原因には、いくつかのパターンがあります。

たるみが強い場合

皮下脂肪が多くたるみが強い方は、脂肪を持ち上げきれず十分な効果が得られないことがあります。糸に過度な負担がかかり、引き上げた際の形が理想的にならなかったり、持続期間が短くなったりする恐れがあります。

加齢によるたるみが強い場合も、余分な皮膚が多いために効果を実感しにくくなります。一般的なたるみの程度を考慮すると、糸リフトは40〜50代の方に適した施術です。

反対に、皮下脂肪が少ない方も糸が引っかかりにくいため効果が出にくい傾向があります。皮下脂肪が適度についている方のほうが効果を実感しやすいです。

皮下脂肪が多い場合は、糸リフトの前に脂肪吸引や脂肪溶解注射で皮下脂肪を減らしておくのも一つの方法です。

医師の技術不足

糸リフトは切開手術ほど規模の大きな施術ではないため、医師選びを軽視してしまう方もいます。しかし、どのような施術でも医師の技術は結果に大きく影響します。

糸リフトを検討する際は、事前に医師の経験や実績を調べておきましょう。症例写真がある場合は、理想の仕上がりに近いかどうかもチェックしてください。

信頼できる医師を選ぶことが、満足のいく施術への第一歩です。糸リフトの失敗パターンについて詳しくは、糸リフトの失敗事例と対策をご覧ください。

糸の本数が不足している場合

糸リフトでは一般的に、片側4〜6本、両側で8〜12本の糸を使用します。ただし、必要な本数はたるみの程度や部位によって異なります。

本数が多くなるほど費用がかさむため、少ない本数を希望する方もいます。しかし、適切な本数より少ないと効果が不十分に終わる可能性があります。

効果を出すには、医師と相談のうえ適切な本数で施術を受けることが大切です。

施術の流れ

糸リフトの施術は、以下のステップで進めます。当日の所要時間はトータルで1.5〜2時間程度です。

  1. カウンセリング:たるみの状態を診察し、施術内容や使用する糸の種類、本数を決定します。
  2. デザイン:糸を挿入する位置を顔にマーキングします。
  3. 麻酔:施術部位に局所麻酔を注射します。
  4. 施術:麻酔が効いた状態で糸を挿入し、たるみを引き上げます。施術時間は30分〜1時間程度です。
  5. 確認・説明:仕上がりを確認し、術後の過ごし方や注意事項をご説明します。

切るフェイスリフト「切開リフト」とは

糸リフトが「切らないフェイスリフト」であるのに対し、「切るフェイスリフト」が切開リフトです。皮膚を切開して余った皮膚を切除し、たるみを引き上げて縫い合わせます。

切開リフトでは皮膚だけでなく、皮下組織やその下にあるSMAS筋膜から引き上げられます。皮膚切除のみの施術よりも、さらに優れたリフトアップ効果が期待できます。SMASの下にある骨膜下を剥離(はくり)する手術も可能です。

切開リフトは、糸リフトでは物足りなさを感じる方や、長期間の効果を望む方、たるみが強い方から選ばれる傾向にあります。ダウンタイムは長めですが、効果に対する満足度が高い施術です。

参考:フェイスリフト|日本形成外科学会

糸リフトと切開リフトの違い

糸リフトと切開リフトには、方法や効果、費用面でさまざまな違いがあります。それぞれの特徴を比較して、ご自身に合った施術を選ぶ参考にしてください。

項目 糸リフト 切開リフト
方法 糸を挿入して引き上げ 皮膚を切開して余分な皮膚を除去
効果の程度 中程度 大きい
持続期間 1〜2年程度 5〜10年程度
ダウンタイム 数日〜1週間 2〜4週間
傷跡 目立ちにくい 髪の毛で隠れる位置にあり
費用 15〜50万円程度 80〜200万円程度
適応 軽度〜中程度のたるみ 中度〜重度のたるみ
推奨年代 30〜50代 50代以上

効果の違い

糸リフトと切開リフトを比べると、切開リフトのほうが広範囲のたるみを改善できます。切開リフトでは、切る範囲が広いほど引き上げられる範囲も広くなり、頬や額、あごなどのたるみを一度に改善できます。

SMAS筋膜も引き上げる方法を選べば、しっかりと固定でき、より長期的な効果が得られます。

一方、糸リフトは切開リフトより効果が穏やかです。糸リフトは皮膚のたるみを引き上げる施術ですが、切開リフトは余分な皮膚を切除するため、効果の大きさに差が出ます。大きな変化を求める方には、切開リフトが適しています。

ダウンタイムの違い

糸リフトのダウンタイムは比較的短く、痛みのピークは3日程度です。赤みや違和感は1週間程度で落ち着きます。内出血がある場合は、2週間程度続く可能性があります。

切開リフトのダウンタイムは、強い腫れやむくみ、内出血が1〜2週間続きます。通常の状態に戻るまでには3か月程度かかります。効果の大きさに比例して、ダウンタイムも長くなると考えてください。

持続期間の違い

糸リフトの持続期間は、使用する糸が体に吸収される1〜2年程度です。切開リフトは余分な皮膚を切除するため効果が長く続き、5〜10年程度とされています。

糸リフトはダウンタイムが短く費用も抑えられますが、効果の持続は短めです。切開リフトはダウンタイムが長く費用も高くなりますが、効果が大きく長期間持続します。

どちらを選ぶべきか

  • 糸リフトがおすすめ:たるみが軽度〜中程度、ダウンタイムを短くしたい、費用を抑えたい方
  • 切開リフトがおすすめ:たるみが重度、長期間の効果を求める、根本的な改善をしたい方

後悔しないクリニック選びのポイント

フェイスリフトで後悔しないためには、クリニック選びが重要です。施術前に確認しておくべきポイントを解説します。

実績が豊富な医師に施術してもらう

糸リフトでも切開リフトでも、医師の実績は結果に直結します。新しいクリニックを選ぶ場合は、開院以前の経歴を調べて実績を確認しましょう。

担当医の経歴がわからない場合は、すぐに施術を決めず、カウンセリングでの対応を見て判断してください。医師の名前で実績を調べ、納得してから施術を決断するのが安心です。

アフターフォローが充実しているか

フェイスリフトにはダウンタイムがともなうため、アフターフォローの充実度は大切な判断基準です。特に切開リフトは手術時間が長く、手厚いフォロー体制が欠かせません。

経過観察の頻度、異変時の連絡体制、術後の説明内容などを事前に確認しておきましょう。カウンセリングでクリニック側から詳しい説明がない場合は、こちらから質問してください。

カウンセリングは丁寧か

カウンセリングの質もクリニック選びの重要なポイントです。担当医以外のスタッフがカウンセリングを行うクリニックでは、認識のずれが生じやすくなります。

担当医が直接カウンセリングを行い、希望や不安を丁寧にヒアリングしてくれるクリニックを選びましょう。契約を急かしたり勧誘が強かったりする場合は避けたほうが無難です。

ダウンタイムや副作用のデメリット説明が不十分な場合や、費用の内訳が不明瞭な場合も注意してください。

糸リフトに関するよくある質問

糸リフトを検討する方から多く寄せられる疑問について回答します。

Q. 糸リフトは何歳から受けられますか?

30代から受ける方が多いですが、たるみの程度によっては20代後半から施術を受ける方もいます。年齢よりもたるみの状態が判断基準です。

Q. 糸リフトの効果はどれくらい持ちますか?

使用する糸の種類によりますが、1〜2年程度です。定期的に再施術を受けることで、効果を維持できます。

Q. 糸リフトの施術中は痛いですか?

施術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。術後数日間は痛みや違和感がありますが、処方薬で対処できます。痛みのピークは施術後3日程度です。

Q. 糸リフトのダウンタイムはどれくらいですか?

数日〜1週間程度です。腫れや内出血が落ち着けば、日常生活に大きな支障はありません。内出血がある場合は2週間程度続くことがあります。

Q. 糸リフトは何回も受けられますか?

はい、繰り返し施術を受けられます。溶ける糸を使用している場合は体内で吸収されるため、糸が蓄積する心配はありません。

切開リフトなら当院へご相談ください

切開リフトをご検討中の方は、ぜひ恵比寿美容外科にご相談ください。当院は切開リフトに強いこだわりと豊富な実績を持っています。

切開リフトを候補に入れている方は、エイジングケアに真剣に向き合っている方です。施術費用に見合う効果を得るためには、確かな技術を持つクリニックを選ぶことが大切です。

当院では、豊富な経験を持つ医師が納得いくまでカウンセリングを行います。患者様との信頼関係を大切にし、手術の内容やアフターフォローについて丁寧にご説明します。

どのようなささいな不安や悩みでも、お気軽にご相談ください。

まとめ

糸リフトは、メスを使わずにたるみを改善できる施術です。切開リフトと比べてダウンタイムが短く、身体への負担が少ないため、手軽にリフトアップ効果を得たい方に選ばれています。

ただし、たるみの程度によっては糸リフトでは十分な効果が得られない場合もあります。軽度〜中程度のたるみには糸リフト、重度のたるみや長期的な効果を求める場合には切開リフトが適しており、ご自身の状態に合った施術を選ぶことが大切です。

当院では、患者様のたるみの状態に合わせて最適な施術をご提案しています。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。

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※上記の記事の内容につきましては、個人差もあり実際の施術内容と異なる場合もございます。
詳細につきましては、カウンセリングの際に確認していただければと思います。
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参考文献

監修者:柳田 徹

監修者:柳田 徹

  • ・東京生まれ。
  • ・幼少期をエジプト・カイロで過ごす。
  • ・千葉県立東葛飾高校を卒業後、鳥取大学医学部へ。
    大学では競技スキー部キャプテンを務める。1998年卒業。
  • 国立病院東京医療センターで外科系研修を修了。
    麻酔科、救命などを学ぶ。
  • 東京医科大学形成外科に入局。
    美容外科の根幹となる形成外科を基礎から学ぶ。
  • ・美容外科専門クリニックにて多くの経験を重ねる。
  • ・仙台と札幌で院長職を務める。
  • Johns Hopkins Medicine International提携クリニックでエイジングケア手術担当医として勤務。
  • ・2011年 恵比寿美容外科院長就任。
  • ・美容、形成外科経験20年。

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