糸リフトとハイフ受けるならどっち?併用する場合や治療の間隔も解説
公開日:2024/01/31 更新日:2026/02/19
糸リフトとハイフは、どちらも顔のたるみ改善に用いられる施術です。ただし、リフトアップの仕組みや効果の出方、ダウンタイムが大きく異なるため、自分のたるみの状態や生活スタイルに合った選択が求められます。この記事では、糸リフトとハイフの違いを比較表で整理したうえで、年代・たるみの程度別のおすすめや、併用時の順番・間隔まで具体的に解説します。
目次
糸リフトとは

糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。コグ(トゲ状の突起)が付いた糸が皮下組織に引っかかり、直接的なリフトアップ効果が期待できます。
使用する糸には、時間とともに体内に吸収される「溶ける糸」と「溶けない糸」があり、近年は溶ける糸が主流です。糸はこめかみや髪の生え際など目立ちにくい部位から挿入するため、傷跡が残りにくい点も特徴の一つ。施術直後から変化を実感しやすく、持続期間は1〜2年程度です。
また、糸の挿入による刺激でコラーゲンやエラスチンの生成が促される効果も期待されており、たるみ改善だけでなく肌のハリ向上にもつながります。メスを使わずにたるみ治療ができるため、大掛かりな手術に抵抗がある方にも選ばれています。糸リフトの詳しい仕組みや種類については「糸リフトとは?効果や持続期間について解説」で紹介しています。
ハイフとは

ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)は、高密度の超音波を皮膚の深層に照射し、熱エネルギーでたるみを引き締める施術です。日本語では「高密度焦点式超音波治療法」と呼ばれます。
超音波の焦点熱によって主にSMAS(表在性筋膜)を引き締めるのが特徴で、肌表面に傷が付きにくく、メスを使わないリフトアップとして人気があります。熱作用によるコラーゲンの収縮と再生成が促され、肌が内側から引き締まっていきます。
効果のピークは施術後1〜2ヶ月頃で、超音波照射による肌質改善も期待できます。ハリやツヤの向上、小じわの軽減といった変化を感じる方も少なくありません。持続期間は6ヶ月〜1年程度のため、効果を維持するには定期的な照射が必要です。ハイフの効果について詳しくは「ハイフの効果はいつから実感できる?」も併せてご覧ください。
糸リフトとハイフの違い
糸リフトとハイフは、どちらもたるみ治療に用いられますが、施術のアプローチがまったく異なります。物理的に引き上げる糸リフトと、超音波の熱で引き締めるハイフ。効果の出方やダウンタイム、費用まで違いがあるため、一覧表で比較します。
| 項目 | 糸リフト | ハイフ |
|---|---|---|
| 施術方法 | 糸を挿入して物理的に引き上げ | 超音波で熱を与えて引き締め |
| 効果の程度 | 中〜大 | 軽度〜中程度 |
| 効果発現 | 直後から | 1〜3ヶ月かけて徐々に |
| 持続期間 | 半年〜2年 | 3ヶ月〜1年 |
| ダウンタイム | 数日〜1週間 | ほぼなし |
| 術中の痛み | 局所麻酔で痛みに配慮 | 照射時にチクチク感がある場合も |
| 傷跡 | ほぼ目立たない | なし |
| 費用相場 | 15〜50万円(本数による) | 3〜15万円(ショット数による) |
| 適応年代の目安 | 30〜50代 | 20〜40代 |
| 適応たるみ | 軽度〜中程度 | 予防〜軽度 |
期待できる効果の違い
糸リフトはコグ付きの糸で皮膚を直接引き上げるため、施術直後からリフトアップ効果を実感しやすい施術です。一方ハイフは、超音波の熱エネルギーで筋膜を引き締めるアプローチのため、効果が出るまでに1〜2ヶ月かかります。大事なイベントに合わせたい場合は、1〜2ヶ月前にハイフを受けるのが効果的です。
術後の副作用
どちらも日帰りで受けられるダウンタイムの短い施術ですが、副作用が生じる可能性があります。
| 施術 | 主な副作用 |
| 糸リフト |
|
| ハイフ |
|
糸リフトは糸の挿入に伴う痛みやひきつれが中心で、ハイフは熱エネルギーによる肌表面の変化が主な副作用です。どちらも施術中の痛みは麻酔や出力調整で対応できます。
術後の痛み
糸リフトの場合、施術中は麻酔を使用するため、痛みに配慮しながら施術を行います。施術後にこめかみや頭皮部分に痛みが出る場合があり、数日間は痛み止めを服用することがあります。
ハイフの場合は、施術中に超音波の照射によりチクチクとした痛みを感じることがあります。施術後は筋肉痛のような感覚が出る方もいますが、多くは一時的です。痛みが心配な場合は、施術前に医師へ相談してください。
値段の違い
糸リフトは1本あたり2〜6万円が平均相場で、挿入する本数によって総額が大きく変わります。一方ハイフは、全顔照射で3〜6万円ほどが目安。使用機器や照射箇所、ショット数で変動するため、事前にクリニックへ確認しておくと安心です。
効果の持続期間
一般的に、糸リフトの方が持続期間は長い傾向にあります。糸リフトは半年〜2年ほど、ハイフは3〜6ヶ月程度で効果が落ち着くのが目安です。ただし、肌状態や糸の種類、生活習慣によって個人差があります。
糸リフトは一度で終わりではなく、繰り返し施術を受けることでたるみ予防にもなります。ハイフも定期的な照射で引き締め効果を維持できます。糸リフトの効果や持続性については「糸リフトの効果はいつから?持続期間も解説」で詳しく解説しています。
糸リフトとハイフはどっちが向いている?
糸リフトとハイフのどちらを選ぶかは、たるみの程度・求める効果・ダウンタイムの許容範囲で判断します。それぞれの施術に向いている方の特徴を整理しました。
糸リフトが向いている人
- フェイスラインのもたつきやほうれい線など、中程度のたるみが気になる
- 施術直後からリフトアップ効果を実感したい
- ハイフを受けたが物足りなかった
- 30代後半〜50代で、たるみの進行を感じている
ハイフが向いている人
- たるみが軽度、または予防目的で施術を受けたい
- 仕事や生活にダウンタイムの影響を出したくない
- まずは手軽な施術から始めたい
- 20〜30代前半でたるみが気になり始めた
- 費用を抑えてたるみケアを始めたい
年代・たるみ別のおすすめ施術
年代やたるみの進行度に応じて、選ぶべき施術は変わります。目安となる組み合わせを一覧にまとめました。
| 年代 | たるみの程度 | おすすめ施術 |
|---|---|---|
| 20代 | 予防 | ハイフ |
| 30代前半 | 軽度 | ハイフ、または糸リフト(少量) |
| 30代後半 | 軽度〜中程度 | 糸リフト |
| 40代 | 中程度 | 糸リフト |
| 50代以上 | 中〜重度 | 糸リフト、または切開リフト |
あくまで目安であり、実際にはカウンセリングで肌や骨格の状態を診たうえで判断します。
糸リフトとハイフの併用
糸リフトとハイフは、併用することで相乗的なたるみ改善が期待できます。糸リフトで皮膚を物理的に引き上げ、ハイフで筋膜を引き締める。この2つを組み合わせると、それぞれ単体で受けるよりも高い満足度につながるケースがあります。
併用のメリット
糸リフトの引き上げ効果に加え、ハイフの引き締め効果が加わることで、フェイスラインの変化をより実感しやすくなります。ハイフを定期的に受けることで、糸リフトの効果を長持ちさせることにもつながります。挿入と照射というまったく異なるアプローチのため、ダウンタイムが極端に長引きにくい点もメリットです。
併用する場合の順番と間隔
併用する場合は、先にハイフを受けてから糸リフトを行う順番が一般的です。この順番であれば、同日施術が可能なクリニックもあります。
糸リフトを先に受けた場合は、術後1ヶ月以上の間隔を空けてからハイフを行います。ハイフの超音波熱が挿入した糸に影響を与える可能性があるためです。施術の間隔はクリニックごとに方針が異なるため、カウンセリング時に確認してください。
糸リフト・ハイフと組み合わせられる施術
糸リフトやハイフは、他の施術と組み合わせることでさらなるたるみ改善や小顔効果を狙えます。代表的な組み合わせを紹介します。
糸リフト+脂肪吸引
脂肪吸引は、カニューレ(吸引棒)で脂肪細胞を物理的に取り除く施術です。糸リフトと同時に行うことで、脂肪によるもたつきを解消しつつ皮膚を引き上げられます。脂肪吸引単体では、急激な脂肪減少によるたるみが出るケースもありますが、糸リフトの併用でそのリスクを補えます。同時施術が一般的で、ダウンタイムをまとめられる点もメリットです。
糸リフト+レーザー治療
糸リフトとレーザー系施術の併用も可能です。ただし、糸リフトを先に受けた場合は、最低1ヶ月の間隔が必要です。間隔を空けずにレーザー治療を行うと、熱効果で挿入した糸がダメージを受け、変形や断裂のリスクがあります。
ハイフ+ヒアルロン酸注入
ハイフで引き締めた顔にヒアルロン酸を注入し、ボリュームを補う組み合わせです。ハイフの後にヒアルロン酸注入の順番であれば同日施術が可能です。逆の順番では、内出血が長引く可能性やヒアルロン酸の効果が低下するリスクがあるため、最低2週間の間隔を空けます。
ハイフ+ボトックス注射
ハイフが筋膜の引き締めを目的とするのに対し、ボトックスは発達した咬筋(エラの筋肉)を小さくすることで小顔効果を狙う施術です。アプローチする層が異なるため、併用で小顔効果を高められます。ハイフを先に行えば同日施術も可能ですが、ボトックスを先に受けた場合は最低2週間の間隔が必要です。ボトックスの成分であるタンパク質が、ハイフの熱で変性し効果が薄れるためです。
リスク・副作用
糸リフトとハイフは、いずれもダウンタイムの短い施術ですが、リスクや副作用がないわけではありません。施術を検討する際には、以下の内容を把握したうえで判断してください。
糸リフトのリスク・副作用
- 腫れ・むくみ(数日〜1週間で改善する傾向)
- 内出血(1〜2週間程度)
- 痛み・引きつれ感(1〜2週間程度)
- 感染症(稀に発生する可能性あり)
- 左右差が出る場合がある
糸リフトの副作用やダウンタイムについては「糸リフトの失敗例と対策」でも詳しく紹介しています。
ハイフのリスク・副作用
- 赤み・火照り(数時間〜翌日に落ち着く傾向)
- 軽いむくみ(1〜2日程度)
- 痛み・しびれ感(一時的)
- やけど(稀に発生する可能性あり)
- 肌の乾燥・紫外線感受性の一時的な上昇
よくある質問
糸リフトとハイフに関して、カウンセリングで多く寄せられる質問をまとめました。
Q. 糸リフトとハイフ、リフトアップ効果が大きいのはどっち?
リフトアップの度合いでは、物理的に引き上げる糸リフトの方が変化を感じやすい傾向にあります。ただし、ダウンタイムや費用、たるみの程度を総合的に考慮して選ぶことが大切です。
Q. 30代ならどっちがおすすめ?
30代前半で軽度のたるみであればハイフ、30代後半で中程度のたるみが出ていれば糸リフトが選択肢になります。年齢だけでなく、骨格や脂肪量なども判断材料となるため、カウンセリングで相談してください。
Q. 糸リフトとハイフは同時に受けられる?
クリニックによっては同日施術が可能です。ハイフを先に行い、その後に糸リフトという順番が一般的で、別日に分けるケースも多くあります。施術の組み合わせは医師と相談のうえ決定します。
Q. 費用対効果が良いのはどっち?
1回あたりの費用はハイフが安い一方、持続期間が短いため照射頻度が高くなります。年間トータルで考えると、糸リフトと大きな差がないケースもあります。
Q. どっちを先に受けるべき?
まずハイフを試し、物足りなければ糸リフトへステップアップする方が多い傾向です。ただし、たるみが中程度以上であれば最初から糸リフトを選んだ方が満足度が高い場合もあります。
さらなるリフトアップを目指すなら切開リフトという選択肢も
糸リフトやハイフでは物足りない、あるいはたるみが進行している場合には「切開リフト」も検討に値します。切開リフトは、メスを用いて余分な皮膚を切除し引き上げる施術です。メスを使わない糸リフトやハイフとは異なるアプローチで、リフトアップ効果が期待できます。
皮膚を除去する切開リフトは、糸リフトと比べて効果の持続が長い傾向にあります。ダウンタイムは糸リフトやハイフより長くなりますが、糸リフトやハイフでは満足できなかった方にも対応できる施術です。
切開リフトは恵比寿美容外科にご相談ください
恵比寿美容外科は、切開リフトに注力する美容クリニックです。1時間に1組のペースで院長自らカウンセリングから施術まで担当し、お一人お一人の悩みに向き合います。
当院では糸リフトも切開リフトも施術可能ですが、糸リフトは引き上げ幅に限界があり、時間の経過とともに元に戻る傾向があります。一方、皮膚を除去する切開リフトは効果の持続が長い傾向にあり、より根本的なたるみ改善を目指す方に適しています。
切開リフトと糸リフトにはそれぞれメリット・デメリットがあります。エイジングケアに力を入れている恵比寿美容外科へ、まずはカウンセリングでご相談ください。
まとめ
糸リフトとハイフは、たるみ治療としてのアプローチがまったく異なる施術です。
糸リフトは皮下に糸を挿入して物理的に引き上げるため、中程度のたるみにも対応でき、施術直後から変化を実感できます。ダウンタイムは数日〜1週間程度、持続期間は半年〜2年が目安です。
ハイフは超音波の熱エネルギーで筋膜を引き締める施術で、軽度のたるみ改善や予防に向いています。ダウンタイムがほぼなく、費用も抑えやすい点が魅力です。
迷った場合は、まずハイフから試してみて、物足りなければ糸リフトへステップアップするのも一つの方法です。併用すれば相乗的な効果も期待できます。当院では、患者様のたるみの状態やご希望に合わせて施術をご提案しています。
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※上記の記事の内容につきましては、個人差もあり実際の施術内容と異なる場合もございます。
詳細につきましては、カウンセリングの際に確認していただければと思います。
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参考文献
監修者:柳田 徹
- ・東京生まれ。
- ・幼少期をエジプト・カイロで過ごす。
- ・千葉県立東葛飾高校を卒業後、鳥取大学医学部へ。
大学では競技スキー部キャプテンを務める。1998年卒業。 - ・国立病院東京医療センターで外科系研修を修了。
麻酔科、救命などを学ぶ。 - ・東京医科大学形成外科に入局。
美容外科の根幹となる形成外科を基礎から学ぶ。 - ・美容外科専門クリニックにて多くの経験を重ねる。
- ・仙台と札幌で院長職を務める。
- ・Johns Hopkins Medicine International提携クリニックでエイジングケア手術担当医として勤務。
- ・2011年 恵比寿美容外科院長就任。
- ・美容、形成外科経験20年。
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