切開リフトのダウンタイムについて|手術後の経過と過ごし方を紹介
公開日:2022/03/19 更新日:2025/01/09
切開リフトは、顔のたるみ解消やシャープな顔ラインの形成を目的として行われる施術です。
皮膚を切開するためダウンタイム(回復期間)がありますが、痛みや腫れなどを不安に思う方が多いのも事実です。
そこで本記事では、ダウンタイム中でもできるだけ快適に過ごせるよう、手術前後の注意点や過ごし方を詳しくご紹介します。
目次
切開リフト実施前に注意すべき3つのポイント
切開リフトは皮膚を一時的に傷つけるため、手術後のリスクは少なからずあります。
とはいえ、手術前の過ごし方次第ではリスクを回避または軽減できます。そこでまずは、切開リフトの実施前に注意すべき3つのポイントについてお伝えしていきます。
①喫煙をしない
1つ目のポイントは、喫煙者なら手術日前後1ヶ月間以上は禁煙すること。
喫煙者は血管が収縮しやすく、血流が悪化して傷の回復が遅れやすくなります。皮膚壊死など大きなリスクに繋がる可能性も指摘されているため、喫煙習慣がある方は、手術日前後1ヶ月以上の禁煙を強くおすすめします。
また、血栓症や術後肺炎といった合併症のリスクも高まるため、必ず禁煙は徹底しましょう。
②当日は身体を清潔にしておく
2つ目のポイントは、手術日当日は身体をきちんと清潔な状態にしておくこと。
身体が清潔でないと皮膚を切開した際にばい菌が侵入し、感染症につながる可能性があります。また手術後当日のシャワーはおすすめしていません。
よって、手術前に清潔な身体を維持しておくことが重要です。
- シャワーと洗髪:前日夜とできれば当日朝
- 歯磨き:食事の有無問わず当日の朝
清潔な状態をつくったうえで手術に臨みましょう。
③毛染めやパーマをしない
3つ目のポイントは、手術の直前に毛染めやパーマをしないこと。
毛染めやパーマは直前に行うと、切開リフトによる脱毛のリスクが上昇してしまうからです。
どうしてもパーマや毛染めをしたい場合は、手術日の2週間以上前に行うようにしてください。
切開リフト後のダウンタイム
次に、切開リフト実施後のダウンタイムと過ごし方についてみていきましょう。
なお、一般的に切開リフトによるダウンタイムは、2週間程度持続します。
手術後当日
手術後当日は、腫れや痛みが大きく現れます。
腫れを抑制するために、サポーターや包帯の一種であるガーメント(圧迫用の補助具)を着用したり、保冷剤や氷で冷やしたりといったケアを行ってください。身体を必要以上に温める行為(長時間の入浴やサウナなど)は腫れを助長する恐れがありますので控えめにし、安静を保ちながら過ごしましょう。
ただし、長時間横になる姿勢を取り続けると、腫れが長期化する恐れがあります。そのため、なるべく身体は起こした状態で過ごし、寝る時もできるだけ頭の位置を高くしましょう。
なお、腫れの悪化を防止するために飲酒や喫煙をはじめ、辛い食べ物などの刺激物も控えてください。
手術後翌日
翌日は、顔の腫れやむくみが特に目立つようになります。食事は食べやすい物に限定し、当日から引き続き包帯などを用いて圧迫しながら安静に過ごしましょう。
なお、手術後にドレーンと呼ばれる管を挿入した場合、翌日に除去を行います。ドレーンの除去が完了すれば、洗顔やスキンケア、シャワーも可能になります。ただし、縫合糸が残っている箇所は強くこすらず、低刺激の洗顔料やぬるま湯を使ってやさしくケアしてください。
手術後1週間
術後1週間が経過したタイミングで抜糸を行います。徐々に腫れやむくみも治っていきますが、抜糸を行うまではできるだけガーメントを装着しましょう。
また、短時間の入浴など通常通りの生活が徐々におくれるようになります。抜糸後は施術箇所まわり以外のメイクも可能となりますが、軽めのメイクに抑えましょう。
手術後2週間
術後2週間が経過したタイミングで、腫れや内出血が大方治り始めます。仕事にも復帰でき、手術前とほとんど変わらない食事や軽い運動も可能です。
ただし、フェイスラインや傷跡が完治するまでには3ヶ月ほど要します。そのため、気になる場合はマスクをつけるなどして外出しましょう。
当院患者様のダウンタイムの一例
恵比寿美容外科では、さまざまな患者様を施術してきた実績があり、当院のHPでは「患者様の体験談」も紹介しております。
40代女性のトータルフェイスリフトを受けた方の事例をご紹介します(※個人の体験であり、感じ方には個人差があります)。手術当日に関しては次のようにお話しされました。
「先生の施術・技術に対する不安はあまりなかったものの、痛みに弱い自分が耐えられるかどうかが心配でした。クリニックでは受付の方のやさしい声かけに助けられ、徐々に緊張が和らいだのを覚えています。」
また、術後の痛みや経過については「当日痛かったのは麻酔だけでした。麻酔以外はひっぱられる感触と押される感覚が全てで、寝てしまう方がいらっしゃるという話にも納得がいきました。施術中、先生はやさしく話かけて下さり、私の不安を取り除くよう配慮してくださいました。
帰り道からその晩まで、片方の傷跡から少量の出血がありましたが、冷やして圧迫することで止めることができました。施術当日の夜は痛みで目が覚めてしまいましたが、いただいた鎮痛剤でおさえられています。1日経過した時点では顔の横幅が伸びていて、少し腫れているようです。
食事をするときもホホが引っ張られているような違和感がありますが、徐々に無くなっていくとのことで心配はしていません。」と回答されており、鎮痛剤で抑えられないほどの痛みではないと理解できたでしょう。
ほかにも、年代別や施術別で、さまざまな患者様の体験談を公開しているので、気になる方はご覧ください。
※「恵比寿美容外科」の患者様の体験談はこちらから確認できます。
切開リフトの症例写真も紹介
40代女性のトータルフェイスリフトの症例写真も紹介するので、術後の様子やダウンタイムについて気になる方はご覧ください。
まず、術前の写真がこちらです。
術後の写真がこちらです。
術後の傷の状態はこちらです。
医療用の保護剤を使っていますので包帯などは必要なく、このまま帰ることが可能です。
ほかの施術の症例写真も公開しているので、施術を受ける際の参考にしてください。
切開リフトのダウンタイムに関するよくある質問
切開リフトの施術を検討している方から多く寄せられる質問を紹介します。
切開リフトのダウンタイムはどれくらい続く?
切開によるフェイスリフトのダウンタイムは、およそ2週間ほどとされており、比較的長めです。
ただし、ダウンタイムの期間は個人差があり、過ごし方や程度によって長引く可能性もゼロではありません。ですので、特に手術前後の過ごし方には注意しましょう。
切開リフト後はいつまで仕事を休むべき?
手術後の腫れや内出血が治るのが大体2週間後なので、この辺りから仕事への復帰が可能となります。
また、抜糸も完了している時期ですので、通常通りの生活に戻しても問題ありません。
腫れを早く引かせる方法はある?
ダウンタイム中の腫れは、氷や保冷剤を用いてこまめに冷やしたり、身体を安静にしたりするのが最も効果的です。
一方、飲酒や喫煙はもちろん、激しい運動や長めの入浴などは腫れを強める行為ですので控えてください。
まとめ
切開リフトは、リフトアップを図りたい方におすすめする施術メニューです。
しかし、切開したことによる合併症や感染症といったリスクもゼロではありません。そのため、施術後に起こり得るダウンタイムの理解と適切な過ごし方がとても重要です。
正しい知識とリスクについてきちんと把握したうえで、切開リフトに臨みましょう。
※上記の記事の内容につきましては、個人差もあり、実際の施術内容と異なる場合もございます。詳細につきましては、カウンセリングの際に確認していただければと思います。

監修者:柳田 徹
- ・東京生まれ。
- ・幼少期をエジプト・カイロで過ごす。
- ・千葉県立東葛飾高校を卒業後、鳥取大学医学部へ。
大学では競技スキー部キャプテンを務める。1998年卒業。 - ・国立病院東京医療センターで外科系研修を修了。
麻酔科、救命などを学ぶ。 - ・東京医科大学形成外科に入局。
美容外科の根幹となる形成外科を基礎から学ぶ。 - ・美容外科専門クリニックにて多くの経験を重ねる。
- ・仙台と札幌で院長職を務める。
- ・Johns Hopkins Medicine International提携クリニックでエイジングケア手術担当医として勤務。
- ・2011年 恵比寿美容外科院長就任。
- ・美容、形成外科経験20年。
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